介護にお金を出さないのが「親不孝」ではない訳 何年続くかわからぬ介護は「親のお金で」が鉄則

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親の介護費用を子どもが負担しすぎると、自分の将来を追い詰める可能性も(写真:byryo/GettyImages)
介護で重要なのが「お金」。しかし、子どもがその費用を出した場合、介護生活が長期に及ぶと、子ども自身の老後費用がなくなる可能性も。そこで、重要になってくるのが、「介護には親のお金を使うこと」「親のお金が正しく使われているかをサポートすること」の2点のようです。
介護歴約20年の経歴をもち、厚生労働省の補助事業「GO!GO!KAI-GOプロジェクト」の副団長でもある、お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさんと、介護・暮らしジャーナリストである太田差惠子さんとの共著『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門』から一部抜粋・再構成してお届けします(前々回の記事はこちら、前回の記事はこちら)。

3つの「ない」ではうまくいかなくなる

安藤:子どもが親の介護をサポートするのに重要な役割は、介護体制を整えるための「マネジメント」だということは、わかるのですが、介護にかかるお金についても、子どもが何かサポートすべきなのでしょうか?

太田:そうですね。まず、大前提として「親の介護は親のお金で」と、覚えてください。

安藤:はい。子どもが自分のお金を使ってしまうと、自身の老後資金に影響を及ぼすということは、理解しているつもりなんですけど、やっぱり援助しないと“親不孝なのでは……” と罪悪感を抱く人が多いと思うのですが……。

太田:もちろん、資金に余裕がある人でしたら援助することに問題はないと思います。ただ、介護は子育てと違って何年後に終わる、と区切りが決まっていません。1回あたりが少額な負担だとしても、それが何十年も続くとしたらその費用は大きなものになります。それに、介護サービスは、あくまで支援や介護が必要になった「親」が必要で受けるもの。生活を続けるために必要な生活費の一部と考えれば、親が自分でお金を出すのは当然なことだと思います。

安藤:確かに……。元気なときは、資金援助していなかったのに、介護の費用は子どもが出さないと悪いと感じるのは違和感がありますね。

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