クボタ決算、期待とガッカリが交錯

カリスマ社長急逝後の決算は保守的見通しに

国内は停滞したが、欧米向け販売が好調

「通期予想を上方修正する」との言葉は出なかった。

クボタの2014年4~9月期(米国会計基準)は、営業利益が前年同期実績の横ばいにとどまった、国内は農業機械の販売が減少。中国、タイが不振の一方、欧米でのトラクター、建設機械の好調や為替円安の押し上げ効果で利益増減が均衡した。

カリスマ経営者の益本氏が急逝

「大阪の農機メーカー」、といったイメージしかなかったクボタを、特異な経営手腕によって、コマツや三菱重工と並ぶ日本を代表する機械メーカーへと押し上げた益本康男前会長兼社長が6月に急逝。異例の経緯で後を襲った木股昌俊社長にとって初の決算発表は、落胆と期待を交錯させる内容になった。

同期の売上高は7450億円(前年同期比2.2%増)、営業利益1001億円(同0.1%減)、経常利益1035億円(同2.3%減)、純利益660億円(同1.9%減)だった。

国内は4月の消費増税を控えた駆け込み需要の反動で、農業機械が不振となり、大きく売り上げが後退した。中国は農機製品購入の際に支給される補助金がクボタ農機の一部について1月から停止されている。クボタが補助金を補填して販売しているため、販促費が増加した。政情不安のタイも販売が減速した。

対照的に好調が際立ったのは欧米市場だ。北米は景気回復の波に乗り、トラクター、建機、エンジンの主力製品が満遍なく伸びた。欧州はトラクターが緊縮財政や農作物価格の下落により低調だったが、その中で英国はいち早く立ち直った。建機は各国で建設投資が拡大していることに歩調を合わせた。円安も営業利益を前年同期より110億円増やした。

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