男性にとってやっかいな、「同期」という存在 絡みづらい目の敵か、高め合うライバルか

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そんな女たちにとって「仲間」は、優劣をつける存在ではなくむしろ「抜け駆けを許さない存在」。

小学校の頃からなにかとグループで行動し、高い社交性を育んできた彼女たち。「何をするにもいつも一緒」というのが、彼女たちにとって最も望ましい状況です。

仲間と思っていた女の子が先に結婚すれば「先を越された」と嘆きますし、職場でも、目立ったことをして仲間外れにされるよりはと、昇進をためらいます。

「男の横の男」「女の横の女」をケアすべし

まとめると、上下関係をはっきりさせたい男たちにとって、同期というのは扱いに困る相手であり、横の関係を保ちたい女たちにとって、近い年齢・年次の人はみな「仲間」であり、目立ったり抜け駆けをしてもらっては困る相手ということ。

ですから、同期同士の男性社員たちを前にして、どっちが出世しているか、どっちが仕事ができるかを話題にするのはタブーです。

逆に、同じ立場・役職の女性社員たちを前にして、誰かだけの仕事ぶりを褒めると、かえって迷惑がられる結果に。そんな「どうでもいいこと」でほかのメンバーと差をつけてもらっては、日々の付き合いに歪みが生じて困るからです。

目の前の相手だけでなく、「相手の横にいる人」までケアできてこそ、一流の人付き合いと言えるでしょう。

五百田 達成 作家、心理カウンセラー

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いおた たつなり / Tatsunari Iota

米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー、株式会社 五百田達成事務所代表。35万部を突破した察しない男 説明しない女シリーズ、『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「職場の人間関係」を主なテーマに執筆や講演を行う。

 

 

 

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