30歳から「成長した人」「しなかった人」の考え方 ちょっとした考え方の違いが大きな差を生む

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
(まんが:ただっち)

人には、「考えてから、やる人」と「やりながら、考える人」がいるようです。前者は一見、慎重なようですが、実際のところ、臆病だったり、面倒くさがりだったりして、「~だから、できない」と言い訳をしていることが多いもの。

「サーフィンと同じで、次が来る、次が来る……って波を待っていると、結局、見逃しちゃう。私は慎重に波待ちするタイプではなく、いい波が来たら、とりあえず乗ってみようというタイプなんです」、と言うのは、通信販売会社を経営するEさん(46歳)。

30歳のときに、仕事でビッグウェイブに出合いました。取扱商品のひとつ、ダイエット用のコーヒーが爆発的にヒット。都心の一等地に、自社ビルを建てるほどに。

すべて順調そうに見えるけれど、失敗したことはあるんですか?と聞くと、「もちろん、いっぱいありますよ。商品をつくりすぎちゃって、過剰に在庫があったりとか(笑)。でも、これはいけないなぁと思っても、大ケガをしないように着地すればいいわけじゃないですか。失敗はあくまでも経過ですから」。いろいろやった結果、「あ、やっても失敗するな」と先が見えたり、「これはやったほうがいい」「引いたほうがいい」と、ひらめきや勘が働くようになったといいます。

「伸びる人」の共通点は行動が早いこと

Eさんが成長してきたのは、試すように「やってみる」を繰り返してきたから。人は、自分でやったことでないと、本当にはわからない。やったことは、すべて、ものごとを洞察し、判断していくベースになっていきます。

『まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人』(PHP研究所)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

30歳を境にして「伸びる人」の共通点は、せっかちなほど行動が早いこと。頭で考えているだけじゃ始まらないと、難しく考えず「あ、それいい」と思ったことは、すぐに実践しています。やってみたい仕事はやる。身につけたいことは学ぶ。行きたい場所には行く。会いたい人には会う……というように。

「~したい」と思うことは、小さな波が来ているということ。それに乗ってみると、意外なビッグウェイブに育つかもしれません。動いていると、いろいろなチャンスが起こりやすくなってきます。実は、30歳からの人生の波は、自分で生み出し、自分で引き寄せているのです。

有川 真由美 作家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ありかわ まゆみ / Mayumi Arikawa

鹿児島県姶良市出身、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了。 化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。韓国、中国、台湾でも翻訳される。

この著者の記事一覧はこちら
ただっち 漫画家、イラストレーター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ただっち / Tadacchi

東京大学大学院にて社会心理学・社会情報学を専攻中。人見知りで昼寝が大好きな自分には「主婦が天職」だと言い聞かせて、苦手な家事をこなしながら昼夜逆転でだらしのない生活をしていたが、そんな自分の人生に疑問を抱き、東大大学院受験を決意。専門知識ゼロの状態から、効率重視の勉強法を実践した結果、3カ月の準備期間で合格した。著書に、『東大「ずる勉」英語』『ただの主婦が東大目指してみた』がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事