埼玉・小川町メガソーラー、大量盛り土への大懸念 経産相が異例の見直し勧告、事業者説明に虚偽疑惑

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黄色の部分にソーラーパネルが並ぶ予定。小川町里山クラブYou-Youの第二展望台から見た事業予定地(図:小川町里山クラブ “You-You” 提供)
谷あいへの盛り土を含む事業計画が問題視されている埼玉県小川町の「さいたま小川町メガソーラー」で、萩生田光一経済産業大臣は2月22日、事業者に対して抜本的な事業の見直しを求める異例の勧告に踏み切った。昨夏の熱海市の土石流を念頭に、埼玉県知事と環境大臣が出した厳しい意見に沿った内容だ。
また、筆者が調べたところ、盛り土をめぐる事業者の説明が虚偽である疑いが判明した。国の環境影響評価(環境アセスメント)の対象に太陽光発電施設を加えた制度改正からまもなく2年。地域住民と事業者間の紛争が多発するなか、本件は今後、どうなるのか。

地元が危険視する「盛り土」

さいたま小川町メガソーラー(以下小川町メガソーラー)の事業者は、「小川エナジー合同会社」(埼玉県寄居町、代表社員:株式会社サンシャインエナジー、職務執行者:加藤隆洋氏)。約86ヘクタールに及ぶ事業地は官ノ倉山と石尊山を含む里山で、森林の伐採面積は29.9ヘクタール、起伏のある土地を切り土、盛り土により整地し、斜面に太陽光パネルを並べる計画だ。

「盛り土」の量は、約72万立方メートル。2021年に熱海市で発生した土石流について静岡県は、土石流の起点となった源流部に盛り土された総土量を「5.4万立方メートル以上であることは確実で、実際には約7万立方メートルに達していた可能性がある」と推定した。小川町メガソーラーの場合、盛り土量は、この10~13倍。このうち約半分の35.5万立方メートルは、外から土砂を搬入する。

私は2月21日、大規模な盛り土が計画されている事業地内の北西部に行ってみた。かつて途中で頓挫したゴルフ場建設のため設けられたダムの上から、埋められる谷を見た(写真A)。

写真A:事業予定地の中の北西部の谷あいは、大規模な盛り土により埋められる予定だ(撮影:河野博子)

(外部配信先では写真や図などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

谷の奥、桜沢川の上流に向かって、左手の山を切り土して谷を埋める計画。地元住民は「公表された図面などを見ると、盛り土の高さは約30mにもなる」と言う。

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