埼玉・小川町メガソーラー、大量盛り土への大懸念 経産相が異例の見直し勧告、事業者説明に虚偽疑惑
地元が危険視する「盛り土」
さいたま小川町メガソーラー(以下小川町メガソーラー)の事業者は、「小川エナジー合同会社」(埼玉県寄居町、代表社員:株式会社サンシャインエナジー、職務執行者:加藤隆洋氏)。約86ヘクタールに及ぶ事業地は官ノ倉山と石尊山を含む里山で、森林の伐採面積は29.9ヘクタール、起伏のある土地を切り土、盛り土により整地し、斜面に太陽光パネルを並べる計画だ。
「盛り土」の量は、約72万立方メートル。2021年に熱海市で発生した土石流について静岡県は、土石流の起点となった源流部に盛り土された総土量を「5.4万立方メートル以上であることは確実で、実際には約7万立方メートルに達していた可能性がある」と推定した。小川町メガソーラーの場合、盛り土量は、この10~13倍。このうち約半分の35.5万立方メートルは、外から土砂を搬入する。
私は2月21日、大規模な盛り土が計画されている事業地内の北西部に行ってみた。かつて途中で頓挫したゴルフ場建設のため設けられたダムの上から、埋められる谷を見た(写真A)。
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谷の奥、桜沢川の上流に向かって、左手の山を切り土して谷を埋める計画。地元住民は「公表された図面などを見ると、盛り土の高さは約30mにもなる」と言う。
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