人望がない人は「主語の使い方」でソンをしている 「巻き込み話法」のちょっとしたコツ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
自己表現力指数を指す「PQ」で行う効果的なプレゼンとは(写真:アン・デオール/PIXTA)
いま、ビジネスにおいてIQやEQ以上に重要といわれる概念があります。それが、自己表現力指数を指す「PQ」というものです。いったいどのようなもので、どう役立つのか?『成功はPQで決まる』より一部抜粋・再構成してお届けします。

「巻き込み話法のwe」

会社の社長や政治家、あるいは集団のリーダーなどが演説やプレゼンをする時に、「私は何年計画でこうします。よって、皆さん頑張ってついてきてください」という言い方をよく耳にします。

実はそれは損な話し方です。

一方、欧米のリーダーたちが本当に上手で、日本人のリーダーにぜひ学んでほしい技法があります。パフォーマンス心理学で「巻き込み話法のwe」と呼んでいるものです。

次の図を見てください。2009年のオバマ大統領の就任演説と、そのたった3カ月前の麻生太郎元首相の就任演説の分析です。私の『小泉進次郎の話す力』(幻冬舎)から分析結果を引用します。

(出所)『成功はPQで決まる』

オバマ大統領は2009年1月20日の就任演説で、「we」を62回、「our」を68回、「us」を23回も使いました。その3カ月前に麻生太郎氏が首相に就任したのですが、その時の演説では、「私」は26回、「私たち」は0回でした。

最新の素晴らしい例としては、バイデン大統領の演説の巻き込み話法です。彼は勝利演説でも、就任演説でも、就任後100日目の演説でも、すべてに巻き込み話法のwe を使っています。

次ページそうすることによって何がいいのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事