人望がない人は「主語の使い方」でソンをしている 「巻き込み話法」のちょっとしたコツ
「巻き込み話法のwe」
会社の社長や政治家、あるいは集団のリーダーなどが演説やプレゼンをする時に、「私は何年計画でこうします。よって、皆さん頑張ってついてきてください」という言い方をよく耳にします。
実はそれは損な話し方です。
一方、欧米のリーダーたちが本当に上手で、日本人のリーダーにぜひ学んでほしい技法があります。パフォーマンス心理学で「巻き込み話法のwe」と呼んでいるものです。
次の図を見てください。2009年のオバマ大統領の就任演説と、そのたった3カ月前の麻生太郎元首相の就任演説の分析です。私の『小泉進次郎の話す力』(幻冬舎)から分析結果を引用します。
オバマ大統領は2009年1月20日の就任演説で、「we」を62回、「our」を68回、「us」を23回も使いました。その3カ月前に麻生太郎氏が首相に就任したのですが、その時の演説では、「私」は26回、「私たち」は0回でした。
最新の素晴らしい例としては、バイデン大統領の演説の巻き込み話法です。彼は勝利演説でも、就任演説でも、就任後100日目の演説でも、すべてに巻き込み話法のwe を使っています。
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