資格取得はメンタルヘルスに役立ちます--連載「社労士合格体験記」の翠洋氏インタビュー
■失業とは第2の人生のスタートです
--中高年で失業すると、精神的に落ち込んでしまうケースが多いようですね
定年まで勤めても、いずれは仕事を辞めて第2の人生を始めなくてはなりません。失業とは第2の人生をスタートする時期が早くなったにすぎないと考えるべきです。新たなチャンス到来ともいえます。
60歳で定年退職した場合は体力が落ちていますが、40代ならば気力・体力ともに十分なので、いろいろなことに挑戦できるはずです。失業保険はあるし、無料で職業訓練を受けることもできるのです。時間はたっぷりあるので、自分を見つめ直すことができます。
--失業してから資格を取るというのは精神的に厳しかったのでは?
「 社労士合格体験記」にも書いたように、私は失業するまで特に資格を持っていませんでした。
私は語学オタクですが、外国語の習得に際しては、NHKのラジオ講座を録音して1日に何回も何回も聴きます。とにかく何回も繰り返せば、だんだん話せるようになるのです。
失業してほかにやることはあまりないのですから、とにかく集中して資格勉強をすることです。たとえ試験に落ちてもあきらめずに、何回でも受験しましょう。
公認会計士、弁理士、司法書士を目指すならば、専門学校へ行くべきです。しかし、社労士、行政書士、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格はテキストで独学し、専門学校の模擬試験を受ければ合格できます。
ただ、ずっと集中して勉強し続けることは不可能です。メリハリをつけて、休む時は思い切って休んだほうがいい。勉強に集中するべきですが、自分を追い詰めすぎるのもよくありません。