40代でも要注意!「失明原因No.1」の病気の正体 治すことはできないが、止めることはできる
実際、10年前ほどにレーシックを受けて40代なのに中期や末期になっているというケースが最近増えてきています。ただ眼底カメラを行えば、緑内障は発見できます。
――40代でも末期になることがあるんですか?
はい。しかも今後増えるといわれています。今は末期の方は60代以上が多いのですが、彼らが若い頃はスマホやパソコンはありませんでしたし、近視も多くなかった。
ところが今は子供の頃からスマホを使っていて、近視も増えているので、今後緑内障も増えるといわれています。
スマホは30cm以上離れて使うべし
――普段の生活で気を付けた方がいいことはありますか?
まず30分以上の有酸素運動を週に3回以上やっている人は緑内障が少ないという研究結果が出ています。
そして、パソコンを4時間以上連続して使うとリスクが上がるといわれています。60分作業をしたら、2m以上遠くを見るようにしましょう。
ーースマホやタブレットはどうですか?
スマホやタブレット、パソコンは目との距離が近いほど、リスクが高くなります。目との距離を離すには、画面を大きくするのが有効です。
スマホよりタブレット、タブレットよりもノートパソコン、ノートパソコンよりデスクトップの方が目にはいいですね。それと、スマホを見るときの平均距離は20cmといわれていますが、せめて30cmは離すようにしましょう。
ーーたった10cmで違うものなんですか?
距離にしたら10cmですが、比率で考えてみてください。1.5倍距離が離れるので、目の負担はぐっと軽くなります。
またスマホの輝度は、なるべく下げた方がいいでしょう。ディスプレイはそれ自体が発光するようになっていますが、そもそも人間の目は直接光を見るようにはできていないので、光が強いと目へのダメージが大きいのです。
――スマホの使い方が意外とキモなんですね!
そうです。スマホが悪いわけではなく、使い方が大事なんです。緑内障は怖い病気ですが、早期発見すれば、失明することはほぼありませんので、まめにチェックしてみてください。
気付いたときには失明寸前、ということがないよう、定期的にセルフチェックをやってみよう。
(取材・文/林田順子)
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