40代でも要注意!「失明原因No.1」の病気の正体 治すことはできないが、止めることはできる

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ーーどうやったら早期発見できるのでしょうか?

健康診断などで行われる眼圧検査で判明する人もたまにいますが、ほぼ発見できないので、40歳を過ぎたら、年に1度は眼底カメラを行ってほしいですね。

ちなみに、セルフチェックもあります。

ーーどのように確認できるんですか?

まずは、年間カレンダーや新聞の株価欄など、細かい文字が載ったものを用意してください。

次に、片目ずつ、紙の中央を凝視しましょう。視線を動かさない状態で、周囲の文字に欠けている部分がないかを確認してください。

欠けている部分がある場合は、早めに受診しましょう。

ちなみに車をこすることが増えたり、書類の行をうまく追えなくて疲れるというのは、実は視野が欠けていることによって起きている可能性があります。

近視は緑内障のリスクが高い

ーー緑内障のリスクを高める要素はありますか?

下記が1つでも当てはまる人は、半年に1度のセルフチェックをおすすめします。

・近視がひどくなってきた
・家族に緑内障の人がいる
・高血圧または低血圧である
・運動習慣がない
・メタボリックと診断された
・デスクワークが多い
・糖尿病を患っている
・長時間スマホを触っている

――近視の人はリスクが高いんですね。

通常、目の直径は24mm程度ですが、近視の人はそれよりも長くなります。長くなれば、神経への圧力が高まりますから、負担がかかるんです。

――レーシックで近視を治せば、リスクは減りますか?

減りません。レーシックは角膜に対して行う手術なので、直径を変えるものではないからです。むしろレーシックをしている人の方が、緑内障を見落とす可能性が高いですね。

――え! なぜですか?

よく見えるようになったからです。「視力がいい」と思っているし、実際よく見えているので、視野が欠けても気付きにくいんですね。

また、レーシックをすると正確な眼圧が測りにくくなるため、眼圧検査ではわからなくなります。レーシックをするということは、もともと近視が強かったということ。高いリスクを持っているのに、見過ごしやすいという、悪化しやすい条件が揃っている。

次ページ40代でも末期になることがある
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事