なぜ、人は「カード占い」に一喜一憂するのか 今出なくても潜在している“ハートのエース”
突然ですが、改めて考えてみると、やはりぼくはカード占いが好きなんだなあと思います。
今年は、すでに話題になっている「ルノルマンカード」をはじめとして、「プトレマイオス式星座オラクルカード」、そして「魔法の杖」のアプリで描いていただいたタロットを実際にカード化、さらに今もあるタロットのキットを翻訳中で、こちらも年内に出版予定。振り返ってみると、まさにカード祭りな1年になっておりました。
「コスモス」と「カオス」の、ちょうど真ん中
とくに「ルノルマンカード」については、ここ数年の間に欧米でブームとなっていて、著名なタロット研究家による優れた書籍もたくさん刊行されています。ぼくの中のカード占い好きの血が騒ぎ、ぜひ日本でいち早くご紹介したいと思い、『秘密のルノルマン・オラクル』というカードと解説書のセットを先日刊行したわけです。
解説ページ:鏡リュウジ『秘密のルノルマン・オラクル』
自分自身を振り返ってみると、こうした怪しき世界に関心をもったのは、子供の頃に手にしたタロットが最初だったんですよね。いつしかタロットのコレクションも増えているし、「占星術のヒト」である以上に「カードのヒト」なのかもしれません。
このようなカード占いの魅力はどこにあるのかなと、ちょっと考えてみました。
それはカード占いが「コスモスとカオスのちょうど真ん中あたり」にあるからじゃないかと思い至りました。そして、それはぼくたち人間がごく普通に持っている人生観、世界観にフィットしているんじゃないかと。
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