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なぜ、人は「カード占い」に一喜一憂するのか 今出なくても潜在している“ハートのエース”

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ぼくたちは人生をある程度、計画立てて予測します。今、世界にはこんな要素があって、これくらいの時期にこうなりそうだ、だからこうしよう、というようなことです。

でも、確実にそうなるとは考えられない。これかあれかという選択をした結果、大きく未来が変わることもある。また今想定していないようなことが起こる可能性も十分あることは知っている。けれど、その一方でこの世界がまったくのデタラメだとも考えにくい。突然、背中に翼が生えて空を飛べるようになるとは普通は考えませんし、世界が一気に終わってしまうというようなことも考えていません。

僕たちの世界は「カオスモス」のようなもの

つまりは、世界はそこそこの可変性を持っているけれど、ある程度の秩序(コスモス)はあって、むちゃくちゃ(カオス)なこともない、というのが、ごく健やかなぼくたちの世界観だといえるでしょう。いわばぼくたちの世界は「カオスモス」のようなもの。

カード占いもそこに立脚しています。オラクルカードも含め、占い用のカードは大抵の場合、なんらかの世界観をもとにした体系をなしています。

いろはかるたは占いカードではありませんが、そこには50音の「すべて」がそろっている。トランプも4つのスートと10枚の数札、3枚ずつの人物札と綺麗な体系を作っている。ウノもそうだし、タロットもそう。それはひとつのコスモスです。

で、シャッフルするとそこに可変性や予期不可能性が生まれてくるけれど、突然、新しい札が増えたり、減ったりすることはない。完全なカオスではないのです。

「カオスモス」がそこに出現する。それはぼくたちの人生観とフィットしますよね。ぼくが子供のころに流行ったキャンデイーズの歌で「ハートのエースが出てこない」という歌詞がありましたが、これはハートのエースがカードのセットの中に、つまりは、この世界の中のチャンスの潜在要因として存在していることを予期していることを意味しています。

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