「高級食パン」ブームに異変、消費マインドを分析 「高級食パン指数」からわかる消費の先行き

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筆者は、家計調査における消費金額と消費数量データより求めた「食パン」の単価を、消費者物価指数の「食パン」の指数で除した「高級食パン景気指数」を独自に算出してきた 。「高級食パン景気指数」は、家計が購入する「食パン」が相対的に高いものに向かっているかどうかを示しており、「高級食パン」の食パン市場全体における「シェア」の代理変数と言える。

「プチ贅沢」と「巣ごもり消費」は一巡

指数によると、確かに足元で急速に悪化している。しかし、「ブームの終焉」のほかに、2021年後半からは何らかの下押し要因があったと考えられる。その正体は、①プチ贅沢マインドの低下と、②巣ごもり消費の一巡、だと、筆者は考えている。

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