北京冬季五輪で中国は強力に民族の調和を誇示 開会式の聖火リレー最終走者の1人はウイグル人

企業に二者択一の選択を迫る

中国は新疆ウイグル自治区での強制労働やジェノサイド疑惑を繰り返し否定。こうした主張を｢世紀の大うそ｣と呼んで猛反発している。企業に対しては同自治区産品のボイコットに加わらないよう求め､人権侵害に関して見て見ぬふりをしているとの非難を甘んじて受けるか､巨大な中国市場へのアクセスを失うかの選択を迫っている。

中国が公の場で民族の調和を誇示しても､その通りになるとは限らない。2008年当時､17歳の学生だったウイグル族のカマルトゥルク･ヤルクンさんは北京夏季五輪の聖火ランナーの1人に選ばれた。父親が消息を絶った後の現在では､米国で亡命生活を送り､北京冬季五輪の全面ボイコットを呼び掛けている。

ヤルクンさんは自身のツイッターで､｢ウイグル族に対する中国のジェノサイドや侵害を踏まえた上で北京冬季五輪に参加すれば､この悪夢の継続を後押しするだけだ｣と開会式前に訴え､｢アスリートが五輪の舞台を使ってウイグル族に対する連帯と支持を示すよう私は期待している｣とつぶやいた。

原題：Xi’s Show of Olympic Unity Masks Fight Over Ethnic Assimilation（抜粋）

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著者：Bloomberg News