メリット大「話しやすい人」になれる3つのルール そもそも「話しやすい人」とはどのような人か?

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そして、話しやすい人であることは、ビジネスにおいてもプライベートにおいても、大小さまざまなメリットをもたらしてくれました。

話しやすい人だと、取材がスムーズに進みますし、たくさんの人と仲良くなることができ、情報も集まってきます。私はフリーランスになって以来、営業活動らしいことをほとんどしたことがなく、仕事はすべて、人とのつながりによって舞い込んできました。そんなご縁をいただき、育むことができたのは、話しやすい人だったおかげではないかと、私は思うのです。

やや前置きが長くなってしまいましたが、この連載のテーマは「話しやすい人について」です。

そもそも「話しやすい人」とはどんな人?

私は決して、話しやすい人になろうとしてなったわけではなく、どれほど実践的で役に立つことをお伝えできるかわかりませんが、「話しやすい人とはどのような人なのか」「話しやすい人になるにはどうすればいいのか」「話しやすい人になるとどのようなメリット・デメリットがあるのか」といったことを、みなさんと一緒に、掘り下げていきたいと思います。

さて、これまで何の説明もなく「話しやすい人」と何度も書いてきましたが、そもそも話しやすい人とはどのような人なのでしょうか。いろいろな意見があるでしょうが、私は、話しやすい人には、だいたい次のような特徴があるのではないかと思っています。

① オープンマインドである。
② 相手が気持ちよく話せるようなリアクションをとる。
③ 聞いた話を誠実に受け止める。

それぞれについて、今後、丁寧に書き進めていく予定なので、ここでは簡単に説明するにとどめましょう。

まず①ですが、話しやすい人は何といっても、オープンマインドです。
ちなみに、オープンマインドとは、自分をありのままさらけ出すことをいとわず、他人に興味を持ち、他人を受け入れられることを指します。

みなさんは「返報性」という言葉を聞いたことがありますか?

これは心理学の用語で、「人が、他人から好意などを受け取ったときに、『お返しをしなければ』という感情を抱くこと」を意味します。つまり、人は基本的には「相手が自分自身を包み隠すことなく相対してくれている」「こちらを受け入れてくれている」と感じたときに、自然と「自分も、自分自身を包み隠すことなく相対したい」「相手を受け入れたい」と思うものなのです。

みなさんも、身の回りの「話しやすい人」「話しにくい人」のことを思い浮かべてみてください。

「この人は大事なことを隠しているな」「この人のことは信用できないな」「この人に私のことを話しても受け入れてもらえなさそうだな」。そのように感じた人に対して、なかなか積極的に「話をしたい」という気持ちにはなれないはずです。

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