かっぱ寿司が迷走、どうなる「3度目の身売り」 経営権をめぐり思惑が激しく衝突

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業績不振に陥るたびに身売り話が浮上する「かっぱ寿司」。行き着く先はどこになるのか

100円回転ずし大手、「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトホールディングスに買収話が浮上した。居酒屋「甘太郎」などを運営するコロワイドが同社を傘下に収めるというものだ。

コロワイドは「現在調査中」、カッパも「資本提携を模索している」とのコメントを発表しており、買収計画を明確に否定していない。これに泡を食ったのが、カッパとの経営統合を進めてきた元気寿司だ。「本件に関して検討している事実はない」と真っ向から否定している。

元気との統合交渉が進行中

カッパと元気は2013年11月、両社の筆頭株主であるコメ卸最大手、神明ホールディングの舵取りで、将来的な統合を視野に業務提携を締結。これまでに仕入れ集約やメニューの共同開発を進めてきた。

5月の決算説明会で、元気の法師人(ほうしと)尚史社長は「統合に向けてはカッパの既存店の回復が最も重要。2014年度の動向を見極め、統合の判断をしていく」と見込んでいた。

それからわずか5カ月で浮上した別の買収相手。袖にされた元気側は「統合に向けた動きは現場で続いている。止めろという指示も来ていない」と困惑顔である。

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