衣装に「受けよう検診」、リングに立つ彼女の正体 女医の彼女が30歳でプロボクサーになった理由
せっかく病院に行ったのに「なんで生理痛でここに来たの?」というような態度をとられ、嫌な思いをしてしまった人たちの声を聞くことも。
そういう人たちが「専門外来だったら大丈夫かな」と思って受診してくれたらいいなと思います。
「やればよかった」って、絶対に後悔したくない
やりたいことを何でもやるのは大変なこともあるけれど、私はこういう生き方をしてきてよかったなと思います。
後から「やればよかった」って思うのが嫌なんですよ。
私は小さい頃に祖父や親戚、友人を亡くしたことがあって。そのときに、「最後にありがとうって言えばよかった」「あのときに会っておけばよかった」と思うことが何度かあったんです。
仕事をしていても、患者さんの中には突然がんを宣告されて、急きょ入院生活を送らざるをえなくなる人もいます。場合によっては後遺症で、退院後に好きなことができなくなってしまうこともある。
そういう人生をたくさん見てきたからこそ、元気なうちに何でもやっておきたいなと思うようになりました。誰しも明日も生きているかはわからないわけだから、少しでも後悔しないように生きたいんです。
それは、趣味や仕事だけでなくて、人との関係も同じ。
2021年に結婚したのですが、「けんかしたまま家を出ることは絶対にしない」と夫婦で決めているんですよ。けんかしたまま家を出て、もしも出先で夫や私が死んでしまったら、絶対に「あのときちゃんと話し合っておけたら」って後悔しますから。