衣装に「受けよう検診」、リングに立つ彼女の正体 女医の彼女が30歳でプロボクサーになった理由

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ボクシングは危険なスポーツなので、実情を知るボクシング関係者からは「やめておいたほうがいいんじゃない?」と言われることも多かったんです。

ケガをして職場や患者さんへ迷惑をかけてしまう可能性はありますからね。でも、大切なのはリスクの見極めだと思います。

研修医時代にスカイダイビングをしたことがあるのですが、前日の夜に「死んだらどうしよう」って急に怖くなって。

ネットで調べたら、スカイダイビングをして死ぬよりも、スカイダイビングに行く途中に交通事故で死ぬ確率のほうがずっと高いことがわかりました。

ボクシングも同じこと。頭を殴られれば脳細胞は死にますし、減量も体への悪影響が全くないわけではないけれど、少なくとも交通事故と比べてボクシングで死ぬ確率はずっと低い。

もっと言えば、生きていたら何が起こるか、誰にもわかりません。自分の意思とリスクのバランスを冷静に考えることが大切だと思うようになりました。

ボクシングにたどり着くまでに「飽きた趣味」は山ほど

プロボクサー時代の高橋さん。ユニフォームの胸元には「ワクチン」の言葉を掲げて(写真:本人提供)

私のモットーは、人生一度きりだから、後悔しないように何でもやってみること。だから、フットワークだけはすごく軽いんです。

ウクレレ、ギター、ベース、ピアノなど、ちょっとでもやりたいと思った楽器はなんでも買ってみるんですけど、すぐに飽きました。スケートボードも買ったけど、練習する場所がなくて自宅に放置してあります。

つまり、ボクシングにたどり着くまでに、たくさんの飽きてしまったことがある。私が手を出した中で今も続いているものって、50分の1個くらいですよ(笑)

次ページ飽きてしまった趣味も無駄ではない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事