ローソン、「専用ビスコ」の深い戦略

原材料にこだわり、「お菓子で健康」を推進

ローソンは、ナショナルブランドとの共同開発により、「原材料にこだわったお菓子」のラインナップを強化している(撮影:今井康一)

大手コンビニのローソンは、都内などで高級スーパーを運営する成城石井を10月31日に買収する。そのメリットの一つとして同社が考えているのが、「製造小売り(SPA)のノウハウを手に入れられる」という点だ。

SPAとは原材料の調達から製造、販売までを一企業で担うことをいい、代表的な企業にユニクロを運営するファーストリテイリングなどがある。成城石井も自前の工場で総菜やパンなどを作って各店舗に配送している。

世界一の小商圏型SPAを目指す

コンビニは一般的に「商品は仕入れて売る、自分たちで製造はしない」と思われがち。しかし、ローソンは、新浪剛史・前社長の時代から「世界一の小商圏型製造小売業を目指す」と宣言、原材料調達や製造までさかのぼる取り組みを進めてきた。

商品開発を担当する大山昌弘専務は「川上までさかのぼると商品の質を高められ、同時に粗利益を上げることもできる」とその狙いを示す。小売業界を分析する野村証券の正田雅史マネージング・ディレクターは、「SPAの場合、スピード感を持って機動的に動くことができ、さらに同じ企業文化の中で一気通貫で物事が進められる」とそのメリットを指摘する。

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