香川真司が「ベルギー1部」に移籍する深い事情

シントトロイデンとの思惑は一致するのか

ユニホームを手にする香川真司(写真:©STVV)

「ギリシャで契約解除に合意してから、(ベルギー1部・)シントトロイデン(略称=STVV)の立石(敬之=CEO)さんに話をいただいて、ホントに情熱や強い思いを感じましたし、何より自分自身がプレーしたい気持ちになった。昨年の夏にJリーグに復帰する選手も増えて、盛り上がっている中、僕自身も国内復帰を考えるところがありましたけど、欧州に残ってチャレンジし続けることを選びました」

1月11日に行われたSTVV入団会見で、日本代表の元エースナンバー10・香川真司が新天地を選んだ偽らざる思いをこう吐露した。

香川が新天地に移るのまでの経緯

2018年ロシアワールドカップ(W杯)の後、長くプレーしたドイツ1部のボルシア・ドルトムントで構想外に近い状態に追い込まれてからというもの、彼は紆余曲折の日々を強いられてきた。2019年1月に赴いたトルコ1部・ベシクタシュでは出たり出なかったりで、14試合出場4ゴールという数字も不完全燃焼感が強かった。

同年夏には心機一転、長年の憧れだったスペインへ。2部・サラゴサで1部昇格請負人として期待されたが、最終的にプレーオフで敗退。2年契約のはずが、クラブ側が新外国人選手獲得を模索。外国人枠を空けるために香川を登録外にする方針を示したため、契約を解除。まさかのフリー状態となる。本人もすぐに新天地が決まると考えていたのだろうが、欧州の移籍市場が閉まっている時期の動きは少ない。そのまま約4カ月もの空白期間を過ごすことになってしまった。

迎えた2021年1月末。次なる新天地として選んだのが、ギリシャ1部のPAOKテッサロニキだった。彼に白羽の矢を立てたといわれるのが、ギリシャ系ロシア人実業家で、フォーブス誌の億万長者ランキングに入ったこともある大富豪のイバン・サビディス氏だ。彼がオーナーを務める同クラブは潤沢な資金力があり、香川には1億円という高額サラリーが支払われたと見られる。

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