消防車専業で走るモリタ、頭打ち市場でも増収増益


再出発のスタート地点に山一証券の元副社長

防災関連官需に依存するモリタにとって、大打撃でないはずがない。「確実に利幅は少なくなった。今までと同じことをやっていてはダメだという危機感」(白井幸喜・取締役管理サービス本部長)に襲われる。

そこから、モリタの“自己改革”が始まった。2007年3月期を底に業績は反転、以後連続して増収、営業増益を突き進んでいる。

100年企業の再生--。陣頭指揮を執ったのは、現会長で06年まで社長を務めた新村鋭男氏だ。

新村氏は、山一証券で副社長まで務めたバリバリの金融マンだった。山一破綻の原因となった簿外債務の問題で91年に子会社の山一情報サービスに出向。6年後の97年に山一証券の破綻を迎えると、親会社からの仕事が大半だった同社で辣腕を発揮、日本フィッツとして軌道に乗せた(現在はCSKホールディングスに吸収合併)。同社の先行きに道筋をつけたところで、山一証券時代に縁のあったモリタの北村光男社長(当時)に誘われ、98年モリタに入社。翌年に社長へ就任した。

業界関係者も社内の従業員も、異口同音にこう指摘する。「新村さんが社長になってからモリタは変わった。何よりスピードが変わった」。

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