消防車専業で走るモリタ、頭打ち市場でも増収増益

消防車専業で走るモリタ、頭打ち市場でも増収増益

兵庫県三田市。工場へ向かう廊下を抜けると、壁一面に子供たちから寄贈された絵が飾ってある。1枚1枚の画用紙をいっぱいに埋めるのは真っ赤な消防車。さらに行くと、世界屈指の規模を誇る消防車製造工場の巨大空間が出現した。

1907年に創業、国内初のエンジン付きポンプ消防装置を製造し、100年にわたって消防車を製造してきたのが、この工場の主・モリタホールディングスだ。国内の消防車生産では、ポンプ車で50%以上、はしご車ではほぼ100%の圧倒的なシェアを握る。

下グラフのとおり、国内の消防車の新車登録台数はこれまでも波はあったが、入札公示価格の安定が救いだった。だが98年以降は台数自体が一段低い水準へ移行し、08年にはついに市場がピークだった96年比で3割も減少した。さらに数年前からは、頼みの綱だった入札公示価格も揺らぎ始める。地方自治体の財政が一段と悪化していることが大きな要因だ。


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