樫野孝人・神戸リメイクプロジェクト代表(Part2)--経済界から首長が出ないと、日本は沈むのでは


 もう1つの処方箋としては、イチローのような憧れのスーパースターが出ることです。おそらく今、政治家になりたいという子どもがいないと思うんです。大学生の人気職種にも入っていません。また、政治家は兼業OKなんですよ。経営をやりながら議員をやる人が増えればと思っています。神戸でいうと昔の川崎重工の創業者である川崎正蔵氏は政治家をやりながら経営をやって、神戸新聞まで作っています。昔の経済人は政治家もやっていたんですよ。

企業の人事制度に立候補休暇があると、ビジネスマンも出馬しやすいかもしれません。

--樫野さんのゴールはあくまで神戸市長ですか。

職種としてのゴールというより、アウトプットとしてのゴールですね。24年間ビジネスに携わりましたが、そもそも最初の20年はビジネスを、次の20年では政治を、60歳以降は教育の世界にいきたいと「三毛作」で考えてきました。

とはいえ、経営も政治もやることや必要な力は一緒。選挙で有権者に訴えるという行為は、会社でいうと株主や顧客、社員に対して説明責任や情報共有をするのと同じです。政治にいくというよりは、神戸市の経営をやりたいという気持ちです。神戸市は1兆8000億円の予算と1万6000人の従業員(職員)、150万人の顧客(神戸市民)がいる会社のようなもの。150万人の顧客が幸せだなと思えるようになるにはどうするか、というのが僕のお題です。地方分権や地方主権が進むとなれば、予算の権限がいろいろと渡っていくはずなので、これほど面白い経営はないですよ。

47の都道府県と19の政令指定都市、計66の首長の座に優秀な人がつけば、めちゃめちゃ日本はよくなるはずです。僕の昨年の失敗の轍を踏まないよう、道先案内人になりたいなとは思っています。東京一極集中で地方がダメな中で、日本中でまねされるような都市経営の成功モデルを神戸で作りたいですね。

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