樫野孝人・神戸リメイクプロジェクト代表(Part2)--経済界から首長が出ないと、日本は沈むのでは

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--東京はモデル都市になりえないでしょうか。

会社の変革をするときも、保守本丸の改革や稼ぎ頭の改革をするのがいちばん難しい。東京のルールを変えることは、国のルールを変えることと一緒で反対も多いでしょう。実験って特区のほうがやりやすいじゃないですか。地方のほうが絶対やりやすいですよね。子会社の立て直しのほうが簡単で、うまくいけば本社がまねします。

少なくとも東京以外の地域が光を放つようなモデルは作りたいです。

--今後道州制になった場合は、道州の首長でもいいということでしょうか。大阪の橋本知事と戦うことになりますね(笑)。

首都圏道州、東海道州、関西道州の3つがそれなりに力を持てば、均等な発展をしていくと思います。戦うかどうかはわかりませんが、橋本さんはおそらく関西道州を作って知事をやろうとしてるんじゃないですかね(笑)。正しい判断だと思います。

(撮影:今井康一)

かしの・たかひと
神戸市出身。(株)リクルート入社。人事部門を経て、キャンパスマガジン編集長、アートスペース館長、学生総研所長を歴任。1993年、福岡ドームのコンサルティングチームに参加し、マイケル・ジャクソンやマドンナなどのコンサートやシルク・ド・ソレイユ福岡公演などをプロデュース。その後、(株)メディアファクトリーにて映画制作事業を立ち上げ、「バトル・ロワイヤル」などの製作に関わる。 2000年、株式会社アイ・エム・ジェイの代表取締役社長に就任、01年にはナスダック・ジャパンに株式上場を果たす。 連結グループ16社、売上高186億円、従業員数800名の国内最大手のWEBサイト制作企業に成長させる。 09年(株)IMJを退任し、神戸市長選に立候補。15万6178票を獲得するも現職の矢田立郎神戸市長に惜敗。現在、「NANA」「ゼロの焦点」などを制作したIMJエンタテインメント取締役会長、(株)オウケイウェイヴ、(株)コンテンツ、(株)ネットオンの社外取締役のほか、カナリア書房のアドバイザリーボードも務める。 神戸リメイクプロジェクト代表。神戸ひとマガジン「裕ちゃんを探せ!」編集長。

■CEOへの道は、エグゼクティブ向けの人材会社・経営者JP主催のセミナー「トークライブ・経営者の条件」との連動企画です。
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