珍種?「東大女子」はいかにして育ったか

ごくフツウの家庭から、東大生は出せるのか?

ちなみにこの2つの回答者は、両親もしくはいずれかが東大卒。親と同じ道を歩ませようとすると厳しくなるのでしょうか。

なお、アンケートに回答してくれた70人中、親の両方もしくはいずれかが東大卒なのは、19%に当たる13人でした。一般的に最近の日本は階層が固定化される傾向にあると言われます。同じ東大卒ではなくても、高収入・高学歴家庭が再生産されている面はあるでしょう。兄弟姉妹に東大卒がいる割合も23%いました。

「女の子でも」「女の子だし」は両側面

ところで、女の子が東大に入ることは、男の子が東大に入るのと少し意味合いが違うかもしれません。「結婚できなくなる」なんて心配する親もいそうですが、いったい、東大卒女性は親からどう言われて育ってきたのでしょうか。回答を見ると、男の子と同等に、というケースもあれば、いわゆる伝統的な女性観を持つ家庭も両方あります。

・両親は勉強するようにと言うことはなかった。「これからは女の子でも自分のやりたいと思ったことを追求していくようにしなさい」と言われた。(2001年教養学部卒)
・女性であっても男性と同じように働けるように、と教育された(2007年農学部卒)
・父が本物の鉄道オタクで、高校のときから作っていた鉄道模型で8畳間が一部屋うまっていたような家庭でした。そのため「アンタも自分の好きなようにせられ~」という教育方針で、やりたいと言ったことは何でもOKでした。母はのんびりした専業主婦で、「女の子だしそんなにいろいろ頑張らなくてええよ~」というスタンスでした(2005年文学部卒)
・親戚にも誰も、女の子で大学に行った人はおらず、「女性は専業主婦になるものだから、学業は必要ない」という古い考えの家でした。そのため、勉強については何も期待も強制もされませんでした(2003年文学部卒)

後者の「女の子だから」というメッセージは一般的には上昇志向を冷却するようなものにも見えますが、ここでは「だから自由にしていい」「余計なプレッシャーがなかった」とポジティブにとらえられている側面もありそうです。自分の娘はどう育てたいか、ジェンダー観についても連載の後半でおいおい取り上げていきたいと思っています。

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