多忙でも健康な人のすごい「メリハリ術」 激務の40代を支える健康法
ワーママ国際線CA
仕事でも家庭でも分刻み生活が続くのは、全日本空輸(ANA)の客室乗務員、臼井優江さん(42)だ。
国際線、国内線と乗務をこなしながら、小学1年生の女の子を育てる。取材したこの日も、朝5時に子どもの弁当を作って出社し、羽田─小松間を往復した。月に10日前後は、子育てを1級建築士の夫やシッターに託して、海外へ。例えばパリなら2泊4日、片道12時間を超えるフライト。機内では時差に加え、重たい荷物を持ち上げるため、腰痛に悩まされる。
「とにかく基礎体力がないと、調子が出ないし、いいサービスにもつながらない。健康とスタミナだけは日ごろから維持するように心がけています」
モットーは、食べたいものを食べる。疲れたときは肉を、それ以上に野菜を。野菜ジュースはスーツケースに常備している。
いまハマっているのが、中学3年生のとき以来という「バレエ」だ。週2時間のレッスンに通い始めて3カ月になる。
「スポーツジムの単調な運動と違って、バレエは丁寧に教えてもらえるのが楽しくて、ストレス解消にも役立っています」
思いっきり汗をかき、日ごろ使わない筋肉を動かすことで、血の巡りや新陳代謝が良くなっている。同じ教室に通う娘とは、家で立ち方や動きを教え合う“良きライバル”。
「今はどちらが先にトゥシューズを履けるようになるかを競い合っているところです」
不規則な生活の中では、子どもと向き合う時間も簡単には取れない。娘は、今では仕事と家庭との両立生活を応援してくれるが、難しい時期もあった。
「私がやってこられたのも周囲の理解と協力があったから。私がいないときは主人が代わりに娘のお弁当を作ってくれて、家事も快く引き受けてくれます」
どんなに疲れて帰宅しても、娘の寝顔が臼井さんを一番元気にしてくれるという。