医師が高齢者に「マクドナルド」勧める驚きの理由 人生100年時代の健康に必要な2つの要素

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1. ハンバーガー

マクドナルドを例に挙げると、ベーコンエッグバーガーは1個で390キロカロリー。たんぱく質も23グラム含まれています。こうしたハンバーガーにマックフライポテトとコーラでもつければ軽く1000キロカロリーくらい摂れることになります。手軽に効率よくカロリーとたんぱく質を摂れるという点ではたいへん優秀。マクドナルドは子どもや若者に人気のイメージがありますが、高齢者も利用しない手はありません。

2. 牛丼

吉野家の場合、牛丼の並盛に生卵をつけるとトータル760キロカロリー。たんぱく質も28グラム摂れることになります。カロリー量もたんぱく質量も1食分としては十分です。リーズナブルですし、ぜひ高齢者も積極利用したいものです。

3. 宅配ピザ

Mサイズのピザの1ピースはだいたい160~200キロカロリー。あの三角の一切れでこれだけのカロリーが摂れるのです。3切れも食べれば500~600キロカロリー。もちろん、チーズやベーコン、サラミなどもたくさん載っていて、たんぱく質もしっかり摂ることができます。

4. フライドチキン

ケンタッキーフライドチキンのオリジナルチキンは1個で237キロカロリー。2個食べればこれだけでほぼ500キロカロリーですし、当然、たっぷりのたんぱく質を摂れます。また、ビスケットやフライドポテトのSサイズを組み合わせればプラス550キロカロリー。少ない量でもかなりの高カロリーになります。

5.餃子

餃子の王将を例に出すと、ラーメン1杯が470キロカロリーで、たんぱく質20.7グラム。餃子が1皿6個350キロカロリー。ラーメンと餃子の両方を食べれば、カロリーもたんぱく質もたっぷり摂れて、ほぼ完ぺきではないでしょうか。

高カロリー・高たんぱくの食事が重要

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ここに取り上げたラインナップは、どれもカロリーが高くて太りやすいものばかり。メタボや生活習慣病が気になる若い世代や中年世代は、医者から「こういう食べ物はなるべく避けてね」と言われてきたわけです。

しかし、年をとって衰えを自覚し始めた高齢者にとっては、こうした高カロリー・高たんぱくのメニューこそが「健康にいいベストセレクトの食事」となるのです。

上記の食べものは、とにかく手軽だし、価格もリーズナブル。両親と食事をするときは「1にカロリー、2にたんぱくを合言葉に、積極的に食べてね!」と伝えて、こうしたお手軽フードをセレクトするのもアリです。「年寄りは粗食がいい」「脂っぽい肉はどうも……」と言っているような気難しい親御さんにも、子どもや孫といっしょに食べられるセレクトは意外に喜ばれるのではないでしょうか。

佐々木 淳 医療法人社団 悠翔会 理事長

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ささき じゅん / Jun Sasaki

1973年京都市生まれ。1998年筑波大学医学専門学群を卒業後、社会福祉法人三井記念病院に内科研修医として入職。消化器内科に進み、おもに肝腫瘍のラジオ波焼灼療法などに関わる。2004年東京大学大学院医学系研究科博士課程に進学。大学院在学中のアルバイトで在宅医療に出会う。「人は病気が治らなくても、幸せに生きていける」という事実に衝撃を受け、在宅医療にのめり込む。2006年大学院を退学し在宅療養支援診療所を開設。2008年法人化し、現職。2021年 内閣府規制改革推進会議専門委員。 現在、首都圏ならびに沖縄県(南風原町)に全18クリニックを展開。約6000名の在宅患者さんへ24時間対応の在宅総合診療を行なっている。

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