「そろそろ親が心配な人」に教えたい介護の超初動 親が突然倒れて「介護突入」の前に知っておこう

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●要介護認定の申請

介護サービスを利用したいと思ったら、最初にすべきは「要介護認定の申請」です。申請をすると、自治体から審査を受けることになります。「要介護度」または「要支援度」によって利用できるサービスが変わってきますので、審査が必要なのです。

申請に必要な書類は、次のとおりです。

・介護保険被保険者証(65歳の誕生日に送られるもの)
・健康保険の保険証
・申請書 など

※本人や家族が申請できない場合は、地域包括支援センターなどで申請代行も依頼できます。

その後、調査員の訪問による「認定調査」の結果と主治医の意見書をあわせて審査し、およそ30日後に、要介護度の数字が記載された、新しい「介護保険被保険者証」が送られてきます。これをもって、介護保険サービスが使えるようになります。この後も、定期的に更新のための訪問調査があり、状態によって要介護度が変わります。

認定調査で大切なこととポイント

●認定調査について

要介護認定を申請すると、自宅(入院中に申請した場合は病院)に調査員が来て、心身の状態などの質問が行われますが、このとき、親は「しっかりしなくては」と気持ちが張って、いつもはできないことができてしまったり、できていないことも「できる」と言ってしまうことがよくあります。事実を訂正したくても、親の前で言いづらい場合は、メモを書いて調査員に渡すようにしましょう。

その際、大切なのは、介護にかかる「手間」や「時間」です。心情的なつらさを訴えるのではなく、実務的な面でどれくらいの負担かを訴えるのが大切です。また主治医の意見書も審査に反映されますから、事前に相談しておくといいでしょう。

●認定調査で聞かれること

認定調査では、調査員が74項目の質問をし、心身の状態や生活の状態を確認します。質問によっては、その場で簡単な動作をするよう言われることもあります。通常でおよそ1時間程度かかり、質問には次のようなものがあります。

・両足で10秒立っていられますか?
・座った状態から立ち上がれますか?
・体のどこかにマヒはありますか?
・自分で食事はとれますか?
・自分の生年月日や名前を言えますか?
・今の季節はわかりますか?
・外出して戻れなくなることがありますか?
・預金通帳やお金の管理を自分でしていますか?
・日常の買い物や簡単な調理はしますか?
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