「そろそろ親が心配な人」に教えたい介護の超初動 親が突然倒れて「介護突入」の前に知っておこう

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

●要介護度に応じた支給限度額

要介護度支給限度額(自己負担1割の金額)
要支援1 5万320円(5032円)
要支援2 10万5310円(1万531円)
要介護1 16万7650円(1万6765円)
要介護2 19万7050円(1万9705円)
要介護3 27万480円(2万7048円)
要介護4 30万9380円(3万938円)
要介護5 36万2170円(3万6217円)
※1単位10円として計算した場合

介護保険サービスの支給限度額は、表のように、要介護度が上がるごとに金額が高くなり、使えるサービスが増えるように設計されています。また、要支援の場合は基本的に「介護予防サービス」を使うことになります。

支給限度額を超えて利用したいサービスは全額自費になりますので、どんなサービスが必要か、ケアマネジャーとよく相談してプランを組み立ててもらいましょう。

ケアマネジャーとの付き合い方

ケアマネジャーは、ホームヘルパーとは違います。直接的に介護の手助けをしてくれるのではなく、「いつ、どこで、どんなサービスを、どの事業所から、どれくらいの時間受けるのか」を考えるのが、その仕事(直接的な介護のケアは、ヘルパーなどの仕事です)。だから、多くの場合、利用者よりもむしろ家族とのやりとりがメインになります。

『マンガでわかる 介護入門』(大和書房)。書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

どんな点で困っているか、どういう介護サービスを希望しているか、なんでも相談して、最適なプランをつくってもらいましょう。

ちなみに、ケアマネジャーは、1人で上限35人まで担当できます。「うちのことは、もう、わかってくれているはず……」ではなく、毎回、丁寧に説明するよう心がけましょう。

仕組みをすべて理解するのは難しいからこそ、「地域包括支援センター」をうまく頼るのが大切です。自宅近くの「地域包括支援センター」の場所を把握しておき、少しでも親に心配な様子があったら、早めに相談してみましょう。

上田 惣子 イラストレーター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うえだ そうこ / Souko Ueda

イラストレーター歴30年。数々の実用書や女性誌などで描いてきたクスっと笑えるコミックエッセイには定評がある。著書に『マンガ自営業の老後』(文響社)、『うちのネコ「やらかし図鑑」』(小学館)など多数。

この著者の記事一覧はこちら
太田 差惠子 介護・暮らしジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおた さえこ / Seko Ota

AFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定)。さまざまなメディアや講演会を通して介護にまつわる情報を発信。著書に『親の介護で自滅しない選択』(日経ビジネス人文庫)など多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事