冬も好調なハーゲンダッツが限定品を連投する訳 「今だけ」を楽しみたい消費者は多い
現在発売中の秋冬向け限定品は次のとおりだ。商品を投入したねらいも教えてもらった。
(1) ミニカップ「リッチマロン」
(2) ミニカップ「林檎のカラメリゼ」
(3) クリスピーサンド「抹茶のフォンダンショコラ」
(4) バー「ザッハトルテ」
「リッチマロンは、濃厚なマロンの味わいとラム酒の芳醇な香りを楽しめます。栗は、当社にとって秋のヒット素材。これまでも味を工夫して発売しましたが今回も好調です。
一方、リンゴは秋を代表するフルーツですが、あまり積極的に取り上げてきませんでした。それをカラメリゼ(※)にしたことでスイーツらしさが表現できたと思います」(同)
※カラメリゼ:砂糖をカラメル状に煮詰めた液にフルーツを絡めながら煮ること。
ちなみにブランドの秋の定番素材は「栗・芋・カボチャ」だという。12月7日にはセブン-イレブン限定で「ジャポネ 和栗のモンブラン」も発売された。
発売20周年で選んだのは「抹茶×フォンダンショコラ」
2001年に日本で開発されたクリスピーサンドは、現在は欧州やアジアでも展開されるようになった。その発売20周年の秋冬版に「抹茶×フォンダンショコラ」が選ばれた。
「あずきと組み合わせて和風に振るなど、抹茶はさまざまな味にできますが、今回は強い素材同士を組み合わせました。2017年と2019年の限定品で濃厚なチョコレートソースが出てくる『フォンダンショコラ』を発売したことがあります。その今年版で選びました」
クリスピーサンドの持ち味は「アイスクリーム、パリパリのコーティング、サクサクのウエハースの三位一体」だ。女性消費者からは「おいしいけど、もう少し食べたい(量が少なめ)」という声も聞いた。
予想以上に好調だったのが、バーアイスクリームの「ザッハトルテ」だ。
「少し苦戦すると思っていましたが、お客さまのザッハトルテへの期待度は大きかったようです。外出がままならない中でのぜいたく気分も、需要を後押ししたと感じています」
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