茨城ではスタバもかなわない名店の圧倒的魅力 高級豆×独自の仕掛けで大手と違う土俵に立つ
まだ公式に発表されていないが、「スターバックス コーヒー」の国内店舗数が、2019年のうちに「1500店」を超えた。喫茶店(カフェ)業界で初となる快挙だ。
喫茶業界は「スターバックス1強」
これまでほかの記事でも紹介してきたが、現在の同業界は「スタバ1強時代」。「スターバックス コーヒー」の国内店舗数は2位の「ドトールコーヒーショップ」に400店以上の差をつけ、運営会社・スターバックス コーヒー ジャパンの売上高は約1828億円(2018年度)。ドトールコーヒー(2019年3月期。約725億円)の2.5倍以上だ。
1996年に日本に上陸して24年。アメリカから来た黒船は、今や地域の人気店だ。全国47都道府県に出店し、各地で親しまれている。看板商品のフラペチーノは20年近く人気が続く。東京都内では、江戸っ子の心のふるさと・浅草雷門脇に出店するなど進駐軍のような存在だが、独自の世界観を愛する人は多い。
あえて、黒船や進駐軍と記したが、筆者は同社の活動を十数年取材し続け、ブランドイメージをほとんど落とさずに全国展開する取り組みはリスペクトしている。
だが、どんな業界でも1社が突出しすぎると、中長期的には全体が衰退する。全国のカフェの中には、巨象・スタバの尻尾や足元に食らいつくような店もある。今回はその象徴的な存在を紹介し、中小企業が大企業に対抗する手法として考えたい。
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