双子パンダ1月公開「日中ラジオ流し準備」の理由 過去には公開時に興奮して逃げ出したパンダも

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
双子のシャオシャオ(上)とレイレイ。2021年12月4日撮影(写真:公益財団法人東京動物園協会提供)

双子とシンシンを観覧できる「1日最大1080人」はシャンシャンとシンシンの観覧抽選時の約半分だ。当選すればプラチナチケットになるだろう。

ちなみにシャンシャンの初公開からしばらくの間は、パンダ舎の様子をライブ配信したので、現地で観覧できない人も雰囲気を知ることができた。上野動物園によると、双子の公開に当たっては、こうしたライブ配信は予定していないそうだ。

父リーリーは子育てしないが非公開だった

公開に向けた準備も着々と進んでいる。双子が過ごしている非公開室では9月16日以降、日中のみラジオを流している。非公開室が静かなので、ラジオで人の声や物音に慣れさせ、「スムーズに公開に移行できるようにしています」(上野動物園の大橋直哉・教育普及課長)。

加えて、西園のパンダ舎を少し改修した。双子とその父母の計4頭がいるのは、2020年9月にオープンした西園パンダ舎(参照:『シャンシャンに弟妹?上野「新パンダ舎」の底力』)、シャンシャンがいるのは東園だ。

改修により、西園パンダ舎にある公開用の屋内施設の入口に黒い扉が付けられた。以前の入口は、目隠し用の黒い幕が張られていただけだったので、幕を通して中の様子が透けて見えたり、風で幕が揺れたりしていた。

扉の工事に伴い、双子の父親のリーリー(力力)の公開は11月27日~12月16日に中止した。リーリーは、双子が生まれた6月23日以降も非公開だった。パンダの父親は子育てに一切参加しないが、近くで暮らすシンシンが子育てに専念できるようにするため、リーリーのいるエリアにも観覧者を入れないようにしたのだ。しかし母子の様子が落ち着いてきたので、リーリーは母子より一足早く、10月5日に公開が再開された。

■「パンダのもり」での公開場所

(注)母子の観覧抽選に当選していなくても、リーリーは「パンダのもり」東側で観覧できる(図の青線)(資料:東京都)
次ページ公開初日に逃げ出したトントン
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事