双子パンダ1月公開「日中ラジオ流し準備」の理由 過去には公開時に興奮して逃げ出したパンダも

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シンシンと、双子のレイレイ(左)とシャオシャオ。2021年12月13日撮影(写真:公益財団法人東京動物園協会提供)  
上野動物園で初めて生まれた双子のジャイアントパンダが約1カ月後に公開されます。かつて同園で生まれたパンダたちには、初公開を巡って、さまざまなドラマがありました。

雄のシャオシャオ(暁暁)が双子の雌のレイレイ(蕾蕾)にじゃれついておしりを噛んだり、食事に夢中の母シンシン(真真)にレイレイが近寄って、シンシンに足をのせられたりと、元気いっぱいのジャイアントパンダの親子。12月23日に生後半年を迎える双子は、シンシンと一緒に2022年1月12日から公開される。東京都の小池百合子知事が12月10日の定例会見で明らかにした。

上野動物園が12月16日に公表した観覧方法によると、1日当たりの観覧者数は当分の間、抽選に当たった最大1080人。観覧時間は1分程度だ。応募はインターネットのみで、12月21日に受付が始まる。公開時間は午前10時~12時に限られ、順次拡大する予定だが、観覧が「激戦」になるのは間違いない。双子の姉のシャンシャン(香香)の初公開時もそうだった。

シャンシャンの観覧抽選は最大144倍

シャンシャンの一般公開は2017年12月19日にスタート。抽選での公開は、2018年1月31日まで約40日間続いた。当時は、1日の観覧者を約400組(1組5人まで)として、約2000人を募集。最も応募が多かった日は2017年12月23日で、5万7585組の応募があり、倍率は約144倍に上った。

抽選システムは、ぴあ(東京都渋谷区)が手がけた。抽選は4回(約40日を約10日ずつ)行われたが、応募ページへのアクセス集中で、なかなか応募できなかった。筆者は4回のうち1回を応募できず、残り3回はハズレだった。

観覧希望者の多さは、上野動物園にも混乱をもたらした。抽選の応募受付が2017年12月6日に始まると、連日多くの苦情電話が上野動物園に寄せられた。

『東京動物園協会70年史』(東京動物園協会、2018年11月)によると、「応募方法がわからない」「電話もインターネットもつながらない」といった問い合わせで、電話は鳴りやまなかったそうだ。抽選後は、当選チケットの転売や同伴者の有料募集がインターネット上に現れた。これらは上野動物園が禁止している行為だ。

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