「結婚したい!」コロナ禍婚活で見えた男女の行方 入会理由「孤独死をしたくない」が意外と多い
――コロナ禍の生活もそろそろ丸2年。ウィズコロナの今、婚活市場には何が起きているのでしょうか。
高須:間違いなく、婚活者の「結婚したい」熱量が上がりましたね。外に遊びにいけなくなって家にいる時間が増えたぶん、家庭への気持ちが増しているのだと思います。おかげで私の相談所では、飲み歩きが趣味の女子の入会が増えました。
隣のレジに家族「ああ自分は1人なんだ…」
鎌田:私の相談所には、40代から50代の入会希望者が増えました。理由は、先行きが不安になったからというものです。ある入会者は「外に遊びにいけないので、大きめのスーパーが“ちょっとしたレジャー場所”になり、みんなが行くようになった」と話していました。
高須:わかります!
鎌田:1人で買い物に行ってレジに並ぶと、隣にはファミリー層がいる。何の気なしにカゴを覗き込むと、入っている商品の量が違う。それに加え、家族同士の「これ買ったら日持ちするよね」なんて楽しそうな会話まで聞こえてきて、自分は「ああ、1人なんだ……」って自覚してしまう。
高須:日本結婚相談所連盟の入会状況によると、男性の入会者数が増えたそうですね。ふつう、男性って結婚熱が入るのが女性より遅い傾向があるんですけど、コロナ禍で意識が一変したみたいです。緊急事態宣言下やリモートワーク中だと、誰とも話さない日が増えてくるわけで、仕事を終えてコンビニに行って、夕ご飯買って「これ温めてください」って店員さんに話しかけたときに、初めて「俺、今日、初めてしゃべった」みたいな(笑)。そうなるとつらくなってきちゃう。