「結婚したい!」コロナ禍婚活で見えた男女の行方 入会理由「孤独死をしたくない」が意外と多い
鎌田:細かいことは私にもわかりません。ただ、1つだけ言えるのは、彼は最初から結婚する気はなかったということです。それで彼女は大きく傷ついてしまって、私の相談所に入会したものの、結婚せずに退会してしまいました。
高須:そういう経験をすると、結婚は当面はいいかなってなってしまいますよね。この方のケースほどではないにしろ、アプリを問題視する人たちもいて、仲人のなかには、アプリでだまされた会員をもてあそんだ相手を取り締まるために動いている人もいるようです。
「運命」「時間は関係ない」は要注意ワード
鎌田:アプリでうまくいくケースもあるのでしょうけれど、覚えておいてほしいのは、遊びたい人にメリットが大きいシステムでもあるということ。これは男性だけでなく、女性でも同様です。 いずれにせよ、調子のいいことを言う人は信用してはダメですね。これはアプリでだまされたと話してくれた女性たちから聞いたのですが、だます男性には共通していう言葉があるそうなんです。
高須:なんて言うんですか?
鎌田:「運命ってあるよね」とか、「人を好きになるのに時間は関係ないよね」とかです(笑)。女性はこういう言葉にだまされてしまう。もちろん、アプリの利用者にはコミュニケーション能力の高い、積極的な人が多い傾向があると聞いています。アプリでうまくいくケースもありますから、一概に婚活アプリと紹介所どっちのほうがいいとはいえませんが。
――アプリに限らず、婚活で気になった相手と良好な関係を築くためにはどうしたらいいでしょうか。
鎌田:結婚に向けて行動を取りたいのであれば、「自分の両親」ではなく「相手の両親」と会えるかは大きなキーポイントになるでしょう。自分と相手、1対1の関係になりすぎないでください。あと、「あなたと結婚したい」ということをしっかり伝えることも大事です。これを言ったら嫌われるとか思って、躊躇してしまいがちですが、2人の未来にとっては大切なことです。
高須:「家族意識」があるかは大事です。家族意識とは家族について関心を払い、パートナーを尊重して共存する力のこと。既婚者や結婚に対して本気度が低い相手は、家族意識があってもその場ではあえて発揮しません。家族の話をしてもはぐらかすようなら、その気がないと思って、考え直したほうがいいかもしれません。
――ちょうど年末年始を迎えます。そういう意味ではいいチャンスかも知れませんね。
高須:そうですよ。今の時期は「今年は実家に帰りますか?」とか、「家族とはどんな話をするんですか?」とか、お相手の状況を自然に聞けるタイミングですので、気になる相手がいるなら思い切って聞いてみるといいでしょう。包み隠さず家族のことを話してくれるお相手なら、将来を安心して考えられますね。(後編に続く)
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