「結婚したい!」コロナ禍婚活で見えた男女の行方 入会理由「孤独死をしたくない」が意外と多い

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鎌田:コロナ禍では、職を失った方や経済的に困窮した方がいますよね。経済的にも不安定になって、このまま1人でいたら何かあったときに耐えられなくなるって、そんな不安を抱えていらっしゃる方が、入会者のなかにいました。

高須:確かに、コロナ禍を機に相談所を訪れる方は30代、40代が多いのですが、入会理由に「孤独死をしたくない」という理由が挙げられる方が少なくない。東日本大震災のときもそうでしたが、未曾有の災害に遭ったときって、結婚されている方の離婚率も上がりますけど、未婚の方の結婚熱も上がります。

――なかなか考えさせられる話です……。そんなコロナ禍ではオンラインお見合いも増えたかと思いますが、成婚率はどうだったのでしょうか?

鎌田:最初はオンライン(見合い)になったことで、2回目のお見合いに発展する通過率が上がったんです。というのも、例えばWeb会議ツールのZoomの場合、無料版は40分までという時間制限がある。話を終わらせるのに40分というのは微妙な時間。まだまだ話し足りないから、ぜひ次回会いましょうとなる。ただ、リアルなお見合いまで進むと、そこで終わってしまうケースも多々ありました。

オンラインで「家事できます」アピール

高須:オンラインお見合いになったことで、うまくいく人といかない人が分かれたと思います。

鎌田:そうですか?

高須:オンラインって背景を設定したり、ぼかしたりしなければ、家の様子がわかってしまう。トースターが置いてあったり、観葉植物があったりとかですね。その人の生活が丸見えになるので、部屋がきれいな人や料理ができる人はオンラインでさりげなく「家事できます、掃除しています」アピールができたりする(笑)。

自身も婚活でパートナーを見つけたという、高須美谷子氏(撮影:編集部)

鎌田:確かに(笑)。

高須:一方で、「素敵で完璧な結婚生活」を夢見ている人は、家庭の様子が見えてしまうとかえって冷めてしまったりします。

鎌田:感染者数が減ってきた今、オンラインお見合いは継続していますけど、オンラインにこだわる人は、ほぼやる気のない方なんじゃないかな。特にオンラインを指定する男の人って、女性をふるいにかけたいと思っている人が多い気がします。

高須:それはなぜ?

鎌田:リアルなお見合いだとお茶代やデート代が必要で、しかも男の人がおごるか割り増しで払わなければならない。だから「見込みの低い女性にはお金使いたくない」という気持ちが、オンラインの希望者にあるのではないかと私は見ています。

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