成功を生む「まず一歩」日本人が踏み出せない訳 人生が一変するライフシフトの「複利の魔法」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

家庭を持たない人でも、30代は仕事で脂がのってきて、コミュニティーが広がりやすい時期。アンテナさえ高く張っていれば、いろいろなことがライフシフトのきっかけになるのではないでしょうか。私たちは、生きているだけでライフシフトに取り囲まれているのです。

気づかないうちに踏み出している、初めの一歩

日本人は変化に対して消極的だと思っている人は少なくありません。実際、セミナーなどで講演をすると、「一歩を踏み出せない」という相談を受けることがあります。

でも私はむしろ、一歩を踏み出しているのに気づいていない人が多いのではないかと思っているんです。セミナーに来ている人たちは、もうすでに行動を起こしているのではないか。それなのに、皆、一歩を踏み出すことの基準を高く設けすぎているように感じます。

セミナーに参加するという一歩を踏み出していなかったら、1年後には何も変わらない。今日の一歩が、未来の何かにつながっているかもしれない。

そう考えたら、いつもと違う行動をしたことだけで十分ではないでしょうか。そのことに自信を持っていい。そうして自信を得た自分が、また次の一歩を踏み出していくのですから。それが複利の考え方。ライフシフトは、何も特別なことではないのです。ライフシフトはあちこちで起きていて、たくさんの人がたくさんのチャンスに恵まれている。柔軟に考えていいものだと思います。

私自身も、2012年にビザスクを創業しましたが、自分では、大きなライフシフトをしたという実感がありません。ただ人生において、一度は起業してみたかった。どんなチャレンジであれ、そこに踏み出すときは少し面倒くさいもの。ちょっと手間ではあるけれど新しい習い事を始めてみようかな、という感覚と似ています。

次ページのちに、あれはたまたま大きなライフシフトだったと思うだけ
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事