成功を生む「まず一歩」日本人が踏み出せない訳 人生が一変するライフシフトの「複利の魔法」

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あとから振り返ってみたら、あれはたまたま大きなライフシフトだったと思うだけです。逆に、事前に「これがあなたの大きなライフシフトになりますよ」と提示されたら、ほとんどの人が躊躇してしまうかもしれません。

学びとストーリーは、行ったり来たりするもの

アンテナを高くと言いましたが、それには自分のストーリーを持っていることが重要です。本書でもあるように、自分はどうなりたいのか、どんな人生を送りたいのか。そのために何が必要か。そうしたストーリーがあると、1つひとつのライフシフトのきっかけに気づきやすくなるでしょう。ストーリーは何も詳細である必要はないのです。

とりわけ学びとストーリーは、行ったり来たりするものだと私は考えています。自分がどうなりたいかというストーリーがまずあって、そのことに関して少し学んでみたら、ストーリーそのものも変わっていく、見直しができる。そうしてアップデートしたストーリーに沿ってまた学ぶ、という具合です。

ストーリーがないまま学ぶのは避けるべきでしょう。勉強すべきことはたくさんありますから。例えば私は、プログラミングに関しては本当に素人ですが、もし今、プログラミングを学ばなければならないとしたら、そのプレッシャーに押しつぶされてしまいます。

経営者としての私にとって、自分のストーリーを紡ぐために今必要なのは、プログラミングを学ぶことよりも、それができるエンジニアが働きやすい環境を整えることです。ストーリーを持っていれば、ブレずに学びを重ねていくことができるのです。

どんなストーリーが幸せなのかは人によって違います。幸せの定義はたくさんある。ですから、当然、学びも違ってきます。また同じ人でも、学びに正解はありません。ステージによって変わってきます。

私は、前職の金融業界にいたとき、ビジネス書の類いは一切読んでいませんでした。でも起業する際には、シリコンバレーに関係する本を片っ端から読みました。まさに本書で言う「探索」のフェーズです。

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