成功を生む「まず一歩」日本人が踏み出せない訳 人生が一変するライフシフトの「複利の魔法」

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皆が皆、社会のフロンティアに立つ必要はないというのが私の考えです。むしろ、自分のフロンティアに立てばいい。そんな「自分開拓者」が多く集まったら、結果として、いつの間にか社会が開拓されていくのではないでしょうか。

私たちは、ライフシフトのきっかけに囲まれている

本書でもう1つ面白いなと思ったのは、複利の視点があることです。今、何か行動することが、次の自分につながっていく。その次の自分が、また新たな行動を起こしていく。だから100年ライフでは、まず一歩踏み出すことが大事だということを、あらためて感じました。

私はいつも、「ゼロよりプラス」と言っています。何も行動に移さなかったらゼロですが、何かをやったら少なくとも1にはなります。100にはならないかもしれないけど、基本的には「ゼロよりプラス」の精神で動いたほうがいい。思い描く、そして、「成果を求めることなく」一歩踏み出す。この「いま一歩」の大事さって、年齢にかかわらず、年を経るほどに雪ダルマ式に増えていくものだと思っています。

初めの一歩は、遅すぎるということはありません。もちろん若いときのほうが踏み出しやすいという現実はあるでしょう。失うものが少ないですから。また、選択肢がたくさんあるときにどれかを選ぶのと、「それしかない」という状態で選ぶのとは違います。若いときのほうが、間違ってもダメージが少ないということもあります。

でも一方で、経験を積んだからこそ見えてくる世界もありますよね。その人らしいライフシフトの形がとりやすいとも言えるのです。たとえば地域の交流イベントに出てみるとか、何かのコミュニティーで活動を始めるとか。

人生をガラリと変えることだけがライフシフトではありません。本当はいろいろなライフシフトの形があるのではないかと思います。

家庭環境の変化も、ライフシフトの1つです。子どもができたら、ライフシフトは必然でしょう。生活スタイルそのものが大きく変わります。また幼稚園から小学校に上がったりしたときなども、新しいコミュニティーが生まれます。

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