成功を生む「まず一歩」日本人が踏み出せない訳 人生が一変するライフシフトの「複利の魔法」
起業して、だんだんと組織が形づくられるようになってからは、「私の求める組織は、もしかしたら昭和の時代の強い組織にヒントがあるかもしれない」と、昭和を生きた経営者たちの本を読み始めました。ストーリーとステージが変わることによって、学びも変わっていったのです。まさに「探索」して、経験して「学ぶ」ことによってストーリーも変わっていくんですね。
学びの選択肢が増えていくこと
本書では自分自身の生き方を広く見渡すと同時に、政府や教育機関、そして企業はどう変わればいいかを示唆していますが、企業は比較的変わりやすいのではないかと私は思っています。人と同じで、組織はストーリーを紡ぎながら作っていくものですし、小さな変化を起こしやすい。企業は自分たちを主語としてライフシフトできるかどうかを考えてみたらいいでしょう。
教育機関はどうか。学位や資格の取得はわかりやすい例ですが、何もそればかりが学びとは限りません。組織は簡単には変わらないかもしれませんが、人の意識は変えられます。選択肢が増えていくのがいちばんいい。
私たちの会社は、スポットコンサルというサービスを提供しています。国内外40万人を超えるさまざまなビジネス領域の経験者が登録していて、依頼者は必要な知見を得るためのアドバイザーをピンポイントで探すことができます。
私は、アドバイスを受ける側はもちろん、アドバイザーとして活躍する方も学びにつながっていると思っています。今までとは違う体験を通して、ご自身の活躍の場を探索されているわけですから。「両側の学びのインフラ」なんです。これも大人の学びの1つのあり方でしょう。
本書でも触れていましたが、これからは大人も教育を受けるべきですし、さまざまな経験が学びになると思います。
私自身もまた、会社の成長に対して、自分がボトルネックにならないように学び続けなければなりません。そこで新しく始めたのは、エンジェル投資とビジネス誌の購読。
前者は社会的な意義もありますが、それよりも私自身がスタートアップ・コミュニティーの近くにいて、彼らの息吹を感じて学びたいから。雑誌の購読は、自分の関心事だけでなく、世の中で何が話題になっているのか、広い視野で見渡すためです。
いつだって自分のフロンティアに立つ、自分開拓者でありたいと思っています。
(構成 笹幸恵)
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