日本企業が「GAFA+X」に謙虚に学ぶべき7大教訓 「本書は2022年を生きるヒントが詰まっている」

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ユーザーレビューの訴求力があまりにも強いため、広告によるブランドイメージはほとんど通用しなくなっています。ユーザーレビューが数百あれば、旧来の広告とは違う強力な販促になるからです。

マイナスのレビューがつくことの弊害はありますが、企業側の「学習の機会」と捉えるべき。マイナスの投稿は3カ月程度は掲載して、順次消えていくというような仕組みもレビュー活用には必要と思われます。

ユーザーレビュー活用をポジティブに捉え、研鑽する企業が今後ますます伸びていくはずです。

日本企業で言うと、「価格コム」や自動車レビューの「みんカラ」、就活の「ワンキャリ」などが注目すべきビジネスモデルを提供しています。

教訓3:「ブランドの破壊者」というブランドはいまだ有効

本書では「ブランド時代は終わる」とされていますが、一方で、「アップルには強力なブランド力がある」とも書かれています。この点は、丁寧に読み解く必要があります。

ジョブズのやったことは、間違いなくブランドをつくるということです。アップルは、巨大企業から個人を解放する道具としてパーソナルコンピューターを定義しました。その結果、人と違った自分でありたいと考える世界中の人々をファンにしたのです。消費者との心理的な結びつきは、その後のiPhoneから始まるプラットフォームビジネスに続きます。

ジョブズは、旧来のブランドを破壊したことで、アップルを新しいブランドとして輝かせたと言えるかもしれません。つまり、「ブランドを破壊する」という立ち位置の新ブランドですね。

ユーザーレビューの蓄積をしている会社は、ある種、ブランドを破壊しています。老舗ブランドでさえも、広告やメッセージではなく、ユーザーの体験談で判断・評価されてしまうからです。

「古いブランドを破壊する」という意味でのブランドが生まれているということは、極めて重要です。この構造がわかると、「何を破壊するとスターになれるか」を皆さんも考えるようになるでしょう。

「時代の変わり目」に生まれるビッグチャンス

教訓4:あらゆるものが分散化する時代の「中心点」を目指す

コロナ禍で職場はリモートになり、飲食はテイクアウトに変わりました。本書ではこれを「あらゆるものが分散化する時代」と呼んでいます。

あらゆるものが分散化するのであれば、1つの場所に集まらないとできないことを、できるようにする必要があります。それが「分散化する時代の中心点を目指す」ということです。

いろいろな会社がこの「分散化」によって非常に大きな利益を得ていると本書は指摘します。動画のズームは非常に有名ですし、飲食なども、流通形態が変わり、新しい中心点ができています。

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