反ワクチン活動から足を洗った彼女が気づいた事 本当に欲しいのは「仲間」だったのかもしれない

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――今、昔のおかみさんのようにワクチンに懐疑的な親御さんがいたら、何を伝えたいですか?

もしも気が向いたら、ぜひ保健センターや子育て支援センターなどで話をしてみてほしいなと思います。ワクチンの話でなくても、ただの子育ての話でもいいんです。現時点では我が子にワクチンを接種させたくないと思っていても、情報収集は大事ですよね。

それに子育て中に頼れる人は、たくさんいたほうがいい。だから専門家に子育てのちょっとしたことを話したり、できたらワクチンに関する疑問点や不安点について聞いてみることは、すごく意義あることではないでしょうか。

別世界の話のように思えるかもしれませんが、保健センターにいる人が、子どもたちのことを真剣に考えてくれていると知るだけでも視野が広がると思います。そしてワクチンの接種を強制されることはないはずです。

本当に欲しいのは「仲間」だったのかもしれない

――ご家族が反ワクチンにはまってしまった場合は、どうしたらいいのでしょうか?

それはとても難しくて……。「こうしたらワクチンを接種してくれる」なんてことは言えません。でも、まずは子育てについて不安を感じたり、悩んだりしているのかもしれませんから、ゆっくり話を聞いてあげてほしいと思います。

反ワクチン的なグループの近くにいて思ったのが、意外とワクチンの成分などを調べたりしている人は少ないということ。自然派・反ワクチン的な要素に惹かれている部分はあるのかもしれませんが、むしろ仲間が目当てな場合もあります。心が向いているのは、反ワクチンではなく、いつでも受け入れてくれる仲間なのかもしれません。

だから「反ワクチンなんてとんでもない」と激しく批判したりするのではなくて、一緒に出かけたり、話を聞いたり、やさしく接してみてほしいです。

大西 まお 編集者・ライター

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おおにし まお / Mao Onishi

出版社にて雑誌・PR誌・書籍の編集をしたのち、独立。現在は、WEB記事のライティングおよび編集、書籍の編集をしている。主な編集担当書は、森戸やすみ 著『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』、宋美玄 著『産婦人科医ママの妊娠・出産パーフェクトBOOK』、名取宏 著『「ニセ医学」に騙されないために』など。特に子育て、教育、医療、エッセイなどの分野に関心がある。

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