DCIで測った「都道府県別デジタル度ランキング」 2021年には地方で進展し、地域間格差が縮小

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WEB会議も日本全国で定着してきた(写真:jessie/PIXTA)

野村総合研究所(NRI)では、日本の都道府県別のデジタル度を可視化するために、DCI(デジタル・ケイパビリティ・インデックス)という指数を2019年に開発した。国や地方自治体がデジタルを利用した政策を立案しその結果を評価するにあたっては、日本がどのくらいデジタル化されているのか、何が進んでいて何が遅れているのか、大都市圏と地方部ではデジタル化にどのくらいの差があるのかなどを可視化しておくことが極めて重要だからだ。

上位は東京、神奈川、埼玉、京都、愛知

DCIは「ネット利用」「デジタル公共サービス」「コネクティビティー」「人的資本」の4つの構成要素からなり、100以上の項目が使われている。最終的なスコアは0~100で示される。

2021年の都道府県別DCIスコアは次ページの図のようになった。

上位には東京都、神奈川県、埼玉県といった首都圏が並び、4位には京都府、5位には愛知県がランクインしている。このように上位には経済規模が大きい都府県が並ぶが、経済規模とDCIの順位がリンクしていない例もある。たとえば福井県や徳島県など経済規模がそこまで大きくない県がデジタル度では上位にランクインしているし、反対に広島県、千葉県など、経済規模の大きさに比べるとDCIが低い例もみられる。特に広島県は中国地方の他県と比較してもデジタル度が相対的に低くなっている。

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