独自集計「47都道府県トップ3企業」ランキング 埼玉vs千葉、所在企業から見る「県力」の違い

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「埼玉県vs.千葉県」は映画でも取り上げられるほど、両県の因縁は深い(写真:編集部、今井康一)

千葉vs.埼玉、群馬 vs. 栃木、広島vs.岡山、鳥取vs.島根――

その地域に住む人なら誰しもが意識せずにはいられない、よく引き合いにされるライバル県というものがある。

交通の利便性、名産品や観光地、人口や経済力など、比較の尺度はさまざまだが、どんな有力企業が立地しているかは、県の強さを図る重要なバロメーターの1つである。その地で雇用を生み、税金を収め、取引先を潤す地域経済の担い手となるのは、ほかならぬ企業であるためだ。

ただ、全国の県庁所在地や名産品を覚えている人は多くても、売り上げのトップ企業はどこか、と尋ねられると答えられる人は少ないだろう。昨年10月に配信した「総まくり!47都道府県の売上ナンバーワン企業」では、その疑問に答えるべく、『会社四季報 業界地図2021年版』のデータを基に、各都道府県別の売上高ナンバーワン企業を紹介した。

2022年版でもデータを充実化して更新

最新号の『会社四季報 業界地図2022年版』でも、引き続き、本社の所在地で分けた都道県別の売上高トップ3企業を独自集計し、巻頭で特集をしている。

174業界、4080社を網羅した最新『会社四季報 業界地図2022年版』(小社刊)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

本記事では、その各都道府県の売上高トップ3企業を紹介しよう。詳しい一覧表は記事後半に載せているが、地域の有力企業という視点から、上記のライバル比較を行ってみると、興味深い事実が見えてくる。

なお、昨年の2021年版では法人を対象に、2018年度の単体決算で作成しているが、今回の2022年版では株式会社に対象を絞り、2020年度の連結決算ベースで作成した(一部2019年度や単体決算を含む)。

集計にあたっては東京商工リサーチのデータのほか、『会社四季報』『会社四季報・未上場会社版』(いずれも小社刊)、決算公告、ホームページ、業界地図編集部による取材等を基にしている。

まず埼玉県と千葉県を見てみよう。首都圏で東京都、神奈川県に次ぐ地位を争いつづける因縁の両県だ。

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