「そもそも、日本にはベースになる市場もあったし、技術もあった。なかったのはコンセプトと経営トップのリーダーシップ、決断する力。過去に作ったものを明確なコンセプトもないままに、作り続けたのが敗因だ。シャオミの躍進は、そのことを示しているのではないか」(夏野氏)。
まだ日本メーカーにもチャンス
かつて日本国内で大きな勢力を持っていたNECとパナソニックは事実上、スマホの新規開発から撤退している。年々止まらない赤字に耐えきれなかったわけだが、これはなぜなのだろうか。
日本のメーカーであれば技術も人材もそろっていた。しっかりとした経営さえあれば、シャオミより、もっと短期間に、もっと高いシェアを実現できていたのかもしれない。そう考えると、いかにももったいないではないか。最後に、夏野氏はこう呼びかける。
「シャープ、富士通のみなさん、もし経営能力がないのであれば、ぜひ僕に売ってください」
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