「理不尽なPTA運営」にモノ申すときの重要な視点 入会届を出していないのに「自動加入」になったら

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入学説明会で、PTAの加入が任意であることの説明や、加入方法の説明がなかったときは、その場でPTAの加入は任意であることを確認しつつ、加入手続きの方法について尋ね、入会届の整備を促すのもよいでしょう。他の保護者の人たちにもPTAが任意加入であることを知らせることができます。

入学前なので、周囲の人たちと面識がない分、PTA総会よりは発言しやすいと思いますが、人前が苦手な人は、配偶者などに頼むのもよいでしょう。大勢の保護者がいる手前、少なくとも管理職の先生は、「任意加入ではない」とは言えないはずです。

気を付けたいのが、質問のタイミングです。入学説明会では、PTAのことや、加入方法について説明がないかもしれず、「いつ質問したらいいのかな?」と迷っている間に、会が終わってしまうことがあります。

ある保護者のケースでは、入学説明会の進行表にPTAの話が書かれていなかったため、いつ発言するか迷ったそうですが、学校徴収金の引き落としの説明の際、PTA会費もいっしょに引き落とすという話があったので、そのときに質問をしたということでした。説明会が終わる前に、どこかで思い切って手を挙げましょう。

会費を勝手に引き落とされたら…

入会届を出していないのに、学校がPTA会費の集金袋(児童生徒の名前入り)を配ったり、会費を勝手に引き落としたりしたときは、「PTAに加入した覚えがない」「引き落としに同意した覚えがない」ということを、校長先生にお手紙などで伝え、入会届を配布することや、引き落としの同意書をとることを求めてもいいでしょう。

この場合はおそらく、学校に伝えた銀行口座や、学校が管理する児童生徒の名前が、PTA会費を徴収するため無断流用されているので、個人情報の取扱いが不適切です。

もしPTAに入らない予定なら、この時点で「入らない」と伝えてもいいですし、あるいは事前に、会費を勝手に引き落とさないよう伝えておいてもいいでしょう。加入を検討中であれば、このときに会費の使途(決算書)などの確認を求めるのもいいと思います。

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