新規事業がうまくいかない人々に足りない3視点 まずはやってみないとわからないことも多い
できる限り新規性のあるものに取り組みたいが、その場合には、新規で確実な見通しがつかない中でコンセプトを作らなくてはならないのである。どちらの道をいっても行き止まりのように思えるかもしれない。
しかし、ご安心あれ、対応策はある。
新規性のあるアイデアをひらめけと言われても簡単にはいかないとも思える。しかし実は大抵の場合、新規性は大きく3つの場合に生まれるといえる。この観点を掘り下げる とアイデアがひらめきやすくなる。
まず、テクノロジーの進化により新たなニーズに対応できるようになったケース。新規性といったときにこのアプローチをイメージすることが多い。
製薬企業は研究開発を進めることで、多くの病の治療を可能にしてきた。多くの人が困り、悩んでいた課題を新しい薬によって治療することができるようになるのである。あるいは、古くは産業革命で機械化が大きく進み、大量生産ができるようになった。この際に生まれた多くのビジネスもテクノロジーの進化による新規性をもったビジネスアイデアと言える。
今までできなかったことができるように
最近の例では、インターネットの普及によりネット通販(EC)、メーカーから消費者への直販(Direct-to-Consumer、D2C)、ネットオークションなどの消費者間の取引環境の提供(Consumer-to-Consumer、C2C)などの各種のビジネスが生まれた。
インターネットだけではなく、IoT(モノのインターネット)、ドローン、AI(人工知能)、ブロックチェーン、その他多くのテクノロジーが活用できるようになっており、これらの技術を活用した新しい事業が次々と開発されている。これらの技術を使って、今まではできなかったことができるようになる。
IoTで機械の故障の予兆が遠隔地からわかるようになったり、ドローンでより円滑スムーズにコストの安い配送が実現したり、AIで匠の技が再現可能になったり、沢山の可能性が模索されている。前提となるテクノロジーの進化に、対応する満たされないニーズを的確に捉えることで新規性のあるアイデアにつなげることができる。
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