「魚民」もつ鍋の虫混入が世間に与えた本当の怖さ 部外者に見える人たちにとっても他人事じゃない

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では飲食店を利用する側のわれわれは、どのように対処していけばいいのでしょうか。

最重視すべきはスタッフの対応

飲食店を選ぶ際のポイントには、飲食物の味と種類、価格、スタッフの対応、立地、居心地のよさなどがありますが、オペレーション上の人的ミスが起きやすい今、飲食店に安心・安全を求めるなら、重視すべきはスタッフの対応。コロナ感染予防対策をしっかり行い、スタッフの対応にゆとりが感じられる店であれば、トラブルに巻き込まれる不安は少なく、何かあった際も誠意ある対応が期待できるでしょう。

その意味で、信頼できるオーナーや店長のいる店を知っている人は、そこへ行くのがベター。あるいは、すべての客にスタッフの目が行き届く規模の店は安心感があり、逆に回転率重視で客の顔も見ずに対応するタイプの店は現状リスクを伴うため、多少の注意が必要でしょう。

また、少し話は逸れますが、今回の騒動があったことで、鍋料理を出す店は白菜などの野菜洗浄に最大限の注意をするはずです。見方を変えたら、むしろ同じトラブルは起きにくい状態になっているかもしれません。さらに言えば、もつ鍋には白菜ではなくキャベツを入れる店のほうが多いだけに、そもそも心配する必要はないような気もします。

今回の件は飲食業界に悪影響を及ぼすニュースであったことは否めませんが、まもなく彼らにとって“勝負の12月”に突入。集客の策を練り、丁寧な仕事をすることで、数カ月後「あの一件が11月でよかった」という安堵の声が飛び交うことを祈っています。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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