世の中には見識の高い面接官もいるが、学生に対してとても無礼な面接官もいる。「エントリーシートを読んでいない」、「学生の話を途中で遮る」、「不機嫌な表情のまま」、「反応がない」、「目の前の学生に関心がなく、いやいや面接会場に座っているとしか思えない」。こういう面接官が少なからず存在するらしい。
2位の東京海上日動火災保険の面接官に未熟な大人はいない。特徴は、「話を最後まで熱心に聞くこと」。学生のコメントは丁寧な敬語で書かれており、感謝の気持ちがうかがえる。「結果は不合格であったものの、質問内容等からどんなことを知りたいのかがわかり、その後の面接対策に役に立った」、「優しく最後まで話を聞いてくださった」。
面接官は準備に時間を使っている。事前にエントリーシートを読み込み、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を研究してから面接しているようだ。東京海上の面接官は、誠実で成熟した大人だと思う。
「話をちゃんと聞いてくれる」
ほとんどの学生は緊張して面接に臨む。高圧的な面接官に対し、おびえる学生もいる。弱い立場の学生に対して頭ごなしに、「本当にそう思っているの? 自分が甘すぎると思わないの?」と圧迫・否定する面接官もいる。こういう会社の上下関係は威圧的である可能性がある。
学生を一人前の人間として遇する企業は、社員間のコミュニケーションでも相手を認め合うのだろう。3位の富士通の職場は居心地がよさそうだ。学歴ではなく、一人の人間として学生に接し、長所を見つけようとしている。「大手は学歴が大事だと感じていたが、色眼鏡ではなく、ちゃんと一人の学生として見てくれたと感じた」、「学生を人間として扱ってくれていると感じた」、「こちらの話をちゃんと聞いてくれる。頭ごなしに否定をしない」。
もちろんエントリーシートは読み込んでいる。そして、面接をして気づいたことを学生に助言する。内定をもらえなくても学生は感謝するはずだ。「エントリーシートにしっかり目を通して、気づいた点や疑問点を解消しようしてくれる姿勢を感じられた」。
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