ミッドシップ「コルベット」の真価はコーナリング 「新型コルベット」をターザン山田がぶった斬る

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新型コルベットの走りに大満足のターザン山田氏(東洋経済オンライン編集部撮影)

:全体的にべた褒めでしたけど、総括すると新型コルベットはどうでしたか?

:ボディ設計、エンジン性能、ミッション性能、電子制御サスペンションとデフと、トータルバランスに優れ、それがコルベットをコーナリングマシンに進化させた。とくに軽量高剛性スペースフレームボディとOHVの低重心エンジンをミッドシップにしたことで、最高のコーナリング性能を演出してくれている。

新型コルベットのインテリア(東洋経済オンライン編集部撮影)

表現の仕方が難しいけど、体感的には超ハイパワーな「ロータス・エリーゼ」に乗っているような気分だった。ただ、ミッドシップコルベットの性能を限界まで引き出すのは、普通の人には難しいかもしれない。第一印象は「コルベットってこんなもの?」と悪かったけど、走り込んで本当のすごさに触れた瞬間、ミッドシップコルベットの虜になってしまった。

やっぱアメ車最高! コルベットの本質を引き出せるくらい運転がうまくてよかった(笑)。この楽しさ、ちょっと乗っただけじゃわからないし、運転が下手な人には気づいてもらえないだろうな~。ん~残念だ(笑)。

新型コルベットの本質を知るにはドラテクが要求される

ターザン山田氏によるドライビングシーン(東洋経済オンライン編集部撮影)

:最後にターザン山田ならぬ“ラーマン山田”らしい毒舌(笑)。しかし、実際に自分も乗ってみて、最初に乗った印象と、峠でコーナーを攻めたときでガラっと印象の変わるクルマだな~と思いました。僕は運転が下手っぴなんで、山田さんほど本当のすごさに触れられていないかもしれませんが(汗)。

:まぁ俺くらい新型コルベットを乗りこなせるようにドラテクを磨いてくれたまえ! キミも自動車メディアの人間でしょ! それくらい、新型コルベットは腕が試されるわけだよ。街乗りではめちゃくちゃ従順だけど、ちょっと物足りなさもある。でも、その先には、確実にコルベットの伝統と進化が隠れているわけだよ、諸君! このすごさ、街中の試乗じゃ~わかんないだろうな。いや~もったいない。こんなすげークルマなのに伝わらないだろうな~というもどかしさ。

あと、やっぱりサーキットで本気で攻め込んでみたいね! GMジャパンさん、コルベットでサーキットアタックや最高速アタックさせてくださいよ! ターザン山田なら、信じられないようなタイムと最高速を記録しちゃうからさ~、よろしくお願いします!

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山田 英二 レーシングドライバー

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やまだ えいじ / EIJI YAMADA

1962年4月25日生、奈良県出身。ターザン山田の愛称でも親しまれる。レーシングドライバーとして1979年から現在に至る。フォーミュラカーでスタートしたレース人生は、数多くの勝ち星やチャンピオンを世界中のサーキットで獲得。日産やスバルの契約ドライバーとして活動し、フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニなど数多くのレーシングカーのドライバーも務める。タイムアタックWTACオーストラリアで2年連続世界チャンピオンにも輝いた。日本は勿論アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、中国など世界のサーキットを今も現役で活動している。

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