「リアル出社で久々の雑談」乗り切る4つのコツ 衰えた会話力を「リハビリ」するための方法

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机、時計、腕時計、相手の髪型、服装、書類、イス、メニュー......。そうすると、天気やニュースといったいわゆる「時事ネタ」を話すのに比べて、

  • ・視界に入っているモノが話題なので話を続けやすい
  • ・話に詰まってもほかの話題に展開しやすい
  • ・モノをさわったりして、間が持ちやすい

といった効果が得られ、お互い、気まずさが減ります。結果的に「とりあえず数分間会話をした」という事実が残り、心理的距離が縮まります。とくにタクシーの車内では、車窓から見えるものを次々と話題にしていけば、会話のラリーは続きやすくなります。

ちなみに、自分が感じていることが、実際以上に相手に伝わってしまっていると考える傾向のことを「透明性の錯覚」と言います。会話が途切れて沈黙が訪れると「こちらのあせりがバレているのでは?」と、勝手に感じてしまうのもこの典型例です。

話の目的を「ネタバレ」 〜「こうなってほしい」という目標を示す〜

話の目的を先に伝えてしまう話し方も、緊張する相手と話すときには効果的です。

  • 「適当に聞き流してほしいんですけど」
  • 「これから言うことを、よく覚えておいてくださいね」
  • 「アドバイスは要らないので、とりあえず聞いてくれる?」
  • 「気楽に笑って帰ってください♪」

これは相手の行動を指示する言い方なので、一見失礼に聞こえるかもしれませんが、相手としては、

  • ・どういう気持ちで聞けばいいか
  • ・何が求められているか

がより明確になるので、手間(コスト)が省けストレスが減ります。結果、要望通りの行動をとってくれる可能性が高まります。また、話すほうとしても早々にネタバレをしてしまうので、落ち着いて話すことができます。

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